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1597446162讨论 | 贡献2020年5月4日 (一) 20:57的版本 (// Edit via Wikiplus)
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LAST-UPDATE : 2019/08/15

New!ベガス!(きのこ)</A>(8/15)




2020/4/16 : 無題。(きのこ)
 久しぶりの日記更新です。
 気持ち的にはまだ2019年にいる感じですが、もう四月も半ばになってしまいました。嬉しかった事、悲しかった事が例年以上になだれ込んできた2020年の春ですが、ここでは暗い話はせず、いつも通り『好きなもの』だけを語りたいと思います。

   ◆

『シャドー・ハウス』
 エミリコーーー! 俺だ、どうかハッピーエンドになってくれーーー!
 と、後方お父様顔で毎回ハラハラしている自分がキモい。
 貴族社会を舞台にしたお嬢様と召使いの友情譚……を背骨にした、バリバリのゴシック伝奇ものです。
 繊細な絵柄、洋館の素晴らしい造形、登場人物たちの可愛さ、賢さ、そして勇敢さに魅了されながらも、じりじりと、手探りで世界の謎が解かれていく快感がめっちゃ面白い……!
『DARK SOULS』や『メイド・イン・アビス』が好きな人にお薦め。
 電子書籍もいいですが、この漫画は本で手に入れて欲しい。ものすごく装丁がいい。宝物のような本になるはず。
 灰色の空、冬に読むには最高の本。(だからもう春だっつーの……)


『アンデッド・アンラック』
 ここ数年、ジャンプは新鋭作家さんの漫画はどれも尖っていながら『少年漫画!』を堂々とやっていて、毎週、辛い作業のご褒美になっています。
 どの作家さんも本気で「みんな今回も面白いな! だが今週のメインは俺だ!」と牙を研ぎ合うライバルみたい。宿業博覧会ともいう。
『アンデット・アンラック』はそんなの中にグワッと現れた野生のインテリジェンス・ビースト。
 死なない男(アンデッド)と致命的に運のない少女(アンラック)の、人生の一頁を描いたお話……と言うと詩的ですが、中身はハイスピードでヴァイオレンスでSCPでやっぱりリリカル、という、男の子の好きなものがこれでもかと詰め込まれた、幕の内弁当の如きバトルもの。
 まだ一巻が出たばかりですが、ポテンシャル凄(しゅ)ごいいい……すきぃぃぃ…… 本誌では世界観の根底がちょっと語られたのですが、それがまた「こんなんワクワクするに決まってるだろ、旨みのつまった豚骨スープで漫画描いてるのかよ……」という面白さ。長く続いてほしぃ……すきぃぃぃ……。


『深世界』
 こちらはSwitchで発売されたばかりのゲームです。
 深海を舞台にした2D探索アクション。メトロイドヴァニアです。
 低価格で8時間ぐらいで終わります。
 Switchをお持ちの方は騙されたと思ってプレイしてみてほしい。
 開始1分で世界に引き込まれ、その後は先に進めば進むほど感嘆の声が漏れる、そんなゲーム。
 いちゲームユーザーとして純粋に面白かったのもありますが、
 作る側の視点では「……いまのゲーム業界でこんなマニアックでストイックでロマンチックな題材を、このクオリティで作りきるなんて……」と、心の底から敬服してしまいました。
 事前情報はほぼ皆無、派手な宣伝広報もまたなく。
 まさに“ただひとり、深い海に潜る”ような、それは静かな挑戦であり、達成だったと思います。


   ◆

 さて。好きなものをダイマして気が晴れたので、ここからお仕事のお話を。
『FGO』五章後半・オリュンポス、公開から一週間が経ちました。
 クリアしたユーザーさんも多いと思うので、ネタバレなどを含めつつ、ちょっとした与太話をしたく思います。

※この先はネタバレなので、オリュンポス未クリアの方は注意。

























インタビューでも明言していますが、1~5章までの『異聞帯の世界設定』は
担当ライターさんにお願いしたものです。
それぞれ『我々の歴史とは違う、行き止まりの人類史』をテーマに自由に
『もしもの世界』を考察・作成してもらえました。
ただ、その中でもオリュンポスはEXTRAとの絡みもあり、

『TYPE-MOONの伝奇観において、オリュンポスの神々の源流は
 アトランティスを築いた、他宇宙からの移民船団(機械のみ)』

という言葉だけは決まっていたので、こちら下敷きに各機神の設定を
担当ライターさんに考察していただきました。
それぞれの神の権能を『星間航行に必要な機能・役周り』にあてこんだ設定は
流石の外連味。これまでのFateにはない、異質の敵として充分すぎる存在感を出してくれたかと。

その設定をうけて、機神デザインの原案をI-Ⅳさん、デザインと作画がDW社さんが。

機神アレスのデザインはアルテラの繋がりからHukeさんが。ローマに渡った神格という事で
オリュンポス12機神とは違った、王道のアプローチが無骨で、軍事的で、
その上でスタイリッシュで最高に格好いい……!
最終決戦で「マスタースキル」の亜種として使える事に気づかなかったプレイヤーさんもいたとか。
実はあの軍神、こっちのお願い一つでゼウスを上に飛ばしたり下に飛ばしたり、
くそ厄介なゼウスの防御バフを解除してくれたりするんですよ?

大具足・熊野のデザインは金時の繋がりからRAITAさん。
ブラックバレル・ラウンドのデザインはシャドウ・ボーダー他、お世話になっているヒライユキオさん。
バトル画面での出撃はかないませんでしたが、どちらも素晴らしいデザインでした。いつもありがとう!


さて。そんな『ギリシャ編』ですが、
今まで通り『上陸してから異聞帯の王撃破』まで章ライターさんの持ち回り。
それをうけてテキスト全体をリライトして、導入と終わり、章をまたいでいる設定やら
お話やらを追加するのが自分の持ち回りとなります。
ですが、今回はライターとしても参加させていただきました。
今回は二部の機転となる山場……『ここで一旦クリプターのお話はおしまい』という
シナリオなので、最後をまとめのはシナリオ総括の責務です。

そう。オリュンポスは『クリプター編の終わり』だったりしたのです。
(クリプターの真相はまだ明かされていませんが、『当面の敵』としての役割から解放された、という意味で)

一部でいうところの四章、ソロモンが出てきたあたりでしょうか。
カルデアの旅はまだまだ続きますが、
ここから方向性がちょっと変わる、と思ってもらえると助かります。


  やっと現れた(?)異星の神。
  やりたい放題やりはじめそうな困った使徒。
  残されたクリプターたち。残された二つの異聞帯。
  ブルーブックの記録。
  地球白紙化の先にあるものは何なのか。

  引き続き、『Fate/GrandOrder』をお楽しみください。



では、ここから厳選してキャラ別の裏話をば。


・カイニス
二部OPアニメに登場してからはや二年。やっと実装された僕らのカイニスくんちゃんです!
……実はカイニス、納品は2015年なので、二部開始前どころか一部開始時に
もうイラストはあったのだな。FGOキャラでも赤兎馬に並ぶ、最古参組みだったりします。
Azusaさん、ここまで待たせてゴメーン! 長年笑顔で待っていてくれたばかりか、
土壇場の立ち絵追加を快く請け負ってくれて、まことにありがとうございました……!

カイニスはサーヴァントとしての設定が他ライターさんですが、
各シナリオ内での担当は自分が受け持つ、という特殊なパターンのサーヴァントでした。
キリシュタリアとの関係は章をまたいでの要素なので、
総監修である自分しかやれなかった、というのもホントのところですが。
粗野で乱暴なカイニスですが、結末を知ってから見直すと本当の感情が読み取れると思います。
特に強いのがアトランティスでの敗北の時。誰のために「死ぬわけにはいかなかった」のか。
カイニスの叫びは、命乞いではなく、彼を助ける為の訴えだったのです。

また、ラストバトルのセリフはどうしても専用のものがほしかったので追加収録を
打診したところ、声優さんのスケジュールにも恵まれて無事OK!をもらえました。
そういった意味でもめっちゃ豪華なサーヴァントです。本当におまえ☆4か?



・キリシュタリア
みんなのりんごくれるお兄さん。
序章の地球白紙化の際、「私はキリシュタリア・ヴォーダイム」となぜ名乗ったのか。
本来ならあの時点で名乗る必要はないものです。ほぼ勝利確定とはいえ、
カルデアという最大の敵が残っている以上、匿名である方が有利に決まっているので。
けれど、キリシュタリアはそうしなかった。
あれは人理編纂の決意表明であり、『汎人類史を滅ぼすのは自分である』という
責任の所在を明らかにする為の宣言なのでした。

あと、キリシュタリアのスキルの6と7がああいう事なのは、
『そこから先はいつもひとりだった』のと、
『そこでの旅には、己の体を支えるに足る思い出はなかった』ということです。



・ピノ(橋の下の少年)
ピノ、というのは書いてる時に自分がこっそり付けていた名称で、本編ではこの名前はありません。
デザイン・立ち絵は武梨えりさんにお願いしました。ええ、コネを最大限に使いましたとも!
モブ以上の存在感はださない、基本は不気味・卑屈、そして最後の表情。
とても難しく、そして大切な役まわりのキャラだったので、どうしても武梨さんのタッチがほしかったのです。



・U-オルガマリー
お待たせしました。ようやくここに辿り着きました。
UはウルトラのUだよ。

「仮に、もし自分が地球を統べる存在になったらどんな称号をつけ足すかしら……
 スーパー……ハイブリッド……いえ違うわ、やっぱりウルトラよね!」
 と、思った事があったかどうかは定かではないが充分にある、と私は思うね。(レフ調べ)

なのでデザインは「ウルトラ怪獣っぽく」とお願いした。そのウルトラじゃねえ。
また、村正の仕事は一刀両断までで、あの姿はご本人の資質と存じます。
「仕事がひとつ浮いちまった」とは村正の弁。



・主人公のこころ
色々しんどいのは事実ですが、そのしんどさは、今回のラストでいっとき白紙になりました。
後半、ペペにキリシュタリアの話を聞いたあたり(自分たちは立場的にも実力的にも対等)から
主人公の気持ちに『修復するもの』とは違う『戦うもの』としての種火が灯って、
カオス戦後、カイニスとの共闘終了の時に伝えられた言葉で、
『人理のために』から『マスターとして彼を倒す』にはっきりと燃え上がりました。
かないっこないと思っていた相手が、誰よりも自分を評価していてくれて、
かつその全力を望んでいる。
それが『人理を補修しないと』とガチガチに固まっていた主人公の心をほぐし、
『正面から、全霊であなたを倒す』という、一部ラストの状態に戻したのでした。

自分以上に自分を信じてくれているもののために、自分を信じたのです。


そんな事情があり、アトランティスでのキリシュタリア戦も圧倒的な力を示す
イベントバトルではなく、「すごく強いけど、これが最後だ! という気持ちで
プレイヤーがすべてを出し切れば勝てる強さでお願いします」とバランス調整をお願いしました。
本当に勝利できるプレイヤーさんが出てきたことにニンマリしながら、
「でも3ターンはやりすぎだぞメイヴちゃん」と思った。


で。その時、もしプレイヤーが勝利した場合のキリシュタリア敗北ボイスが
あったりしたのですが、アトランティスで使うとキリシュタリアの本質が分かってしまう、
と判断し没にしました。
つまらないものですが、オリュンポスをクリアした貴方に、お届けします。
(DWさんから許可もらい済みです)






そう。人間は正解を選べない。
いつだって大切なのは、「この後、何をするか」なのですから。



</option> </choose>


FGO5周年記念企画「under the same sky」、始まりました!
はじめにこの企画を聞いた時は「お、おう。すげえスケールだけどいいの?」と面食らったものですが、
五周年スタッフさんの尽力(各県への働きかけ、観光名所のチョイス、ベストショットの選出)のおかげで、
こんな素敵なイベントになりました。
いざ新聞でみると、こう、「ほんとに凄い……!」と感動しています。
(自分もサーヴァントたちのコメント監修という、ちょっとしたお手伝いをさせていただきました)

本来であれば自分の推しサーヴァントに会いにGW旅行、という企画でしたが、
それはぐっと我慢して、日本を旅するサーヴァントたちの姿をご自宅から見守ってあげてくださいませ。


それにしてもエレちゃん、さすがだぜ……
ワタクシ、都心に住む伝奇ライターだっていうのにまだ一度も見学に行けてないんだ、外郭放水路……


    ◆


そしてここからちょっとだけ業務連絡。
昨日、FGOの更新でメインシナリオのテキストがちょっとだけ修正されました。
ゴルドルフとオルガマリーに関する事です。
五章(前・後編含む)メインシナリオにおいて、
シナリオ制作時は『新所長』と明記されていたものが、
ゲーム実装前、DWさんのQA(バグチェック)で『これは「所長」の誤りではないのか』と判断され、
一括で『所長』に変換されてしまったようです。
QAさんの名誉の為に説明しておくと、これは四章インドで、
「ここはセリフの勢いが大事だからゴルドルフ所長で良し」と、
一部、所長と新所長を使い分けた事が原因でした。
QAさんは冷徹に、システマチックに、「表記漏れを正す」という姿勢でデバッグしてくれているので、
ミスというよりは奈須からの説明不足が原因だったと思います。


「せっかく休みだし、自分も実機で五章をクリアしておこう……」
と、連休に入ってようやくゲーム実機でプレイした時に気がついたので、
連休中ではありますが、至急、DWさんに元に戻してもらいました。


……なぜこんな細かな事をここで報告するかというと、
主人公とマシュがゴルドルフを『新所長』と呼び続けていたのは
ゴルドルフを『所長』として受け入れていない……のではなく、
ふたりにとっての『所長』という役職は、
あの炎上する冬木の街をともに駆け抜けた人だけのものだからです。
無意識にそう思っていた二人だからこそ、かたくなに『新所長』と言い続けていたのです。



ところで地球大統領はどこの観光地で写真撮りたい?
え? 北海道の東海岸? 映画で見た?
……残念ながらそこに超大型電波望遠鏡はないんだ……
あれはあくまでフィクションなんだよ……